レイス

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>>697
[選べ。
そう告げた時の僕の声は、恐ろしく冷たく響いた。]

お前がそれを望むならな。
だが、もし少しでも躊躇するようなら、その時は――……

[乾いた声。一度目を伏せる。
出来ることなら何かの誤解だと、笑って否定して欲しかった。]

……僕が、お前を。