……これで、大体、は……。[絡み合う深緑の帳は、概ね取り払われ。鍵穴に当たる部分を改めて見やるも、そこは、今は断たれた緑に埋もれていた]…………。[軽く、扉を押す。ギィ、と軋むような音。多少、抵抗があるのは、反対側にもいばらがあるためか]……ん。後は、力任せに蹴りでも叩き込むか。[山刀を収めながら呟く言葉は、やっぱり妙に物騒だった]