>>795 ノーラさん その言葉、後悔されないといいなぁ。[何も分かってない風の、瞬く新緑に微苦笑を向けて。 …――直後、きつくきつく抱きよせた。逃げる素振りを見せない小鳥の唇を、先程とは違い、吐息さえ奪うように深く自身の唇で奪う。舌先で歯列を割って、濡れた裡を絡め取る。背中を掻き抱いた腕。指先は背にある彼女の纏うドレスのファスナーを下げようと。] ……びっくり、した?[はっ――と息を吐きながら開放する唇。腕の裡の女性と盲目の少女を繋ぐ糸より、はるかに頼りない銀の糸が二人の間を繋いでいた。]