はっ……確かに、そりゃ言えた!
[牽制の一撃が避けられた、と見るや素早く糸を引き戻す。
片膝を地についたまま、自分の周囲に円を描くよに糸を巡らせて]
四の五の言うより、この方が性に合うのも確かだし、な!
[雷光を纏う刃を視界の隅に収めつつ、糸へ力を通す。
詰められる距離に対して、行動は起こさない。
飛び込まなければならないのは、こちらも同じ。
ならば、こちらの取りうる手段は]
Verhaften Sie meinen Feind!
[飛び込んできた相手を確実に捕らえる事。
言葉を受け、糸は黒妖犬を捕えようと、渦を巻くよに天へと駆ける]