酷いでしょお?
アタシはこんなにも想ってるって言うのにィ。
[大袈裟なくらいの仕草で左手を胸に当て、クスンと泣く真似をする。しゃがむ気配>>878に紅い瞳を向けると、青年と視線が合った]
あらァ、なんてストレートなお誘い。
そぉねェ、遊んであげても良いけどォ。
……アタシより強いのかしらァ?
[最初こそ頬を染めたままだったけれど。問う声になる頃には紅き瞳は細まり、深紅の唇は弧を描く。
動いたのは左手。胸元から何かを引き抜くような仕草で上へと腕を振り上げ、真っ直ぐ青年の頭上から振り下ろした。その手にはいつの間にか、赤い宝石で装飾された片手剣が握られている]