おや、ロミちゃん。そう言っていたら早速お客様のようだよ。[前方から下駄の音を鳴らす男の姿が見える。肩の上の黒猫は、その姿に見覚えがあるのかわずかに身を強張らせた。]やぁ、こんにちは。お散歩ですか?「あの、お久しぶりです。」[ペコリとお辞儀をして笑いかける。肩の上の黒猫もぺこりと頭を下げた]おや?ロミちゃんとはお知り合いかな?