変態も変人もそこかしこに居らぁな。
[猫の突っ込みにくく、と喉奥で笑いを漏らす。軽い振動の起きたその喉元で、チョーカーのように首に取り巻いていた青銀の龍が細い瞳を一つ瞬かせた]
この世界か。
俺も聞いた話だが、力持つ者が集まり互いに腕を磨き披露する場所、らしい。
ま、聞こえは良いが、要は大々的にやりあえる場所、ってこった。
ふむ、俺の魔法なぁ。
確かに学院に居る連中とはちぃと違うものもあるが……興味があると言われてもね。
見世物みてぇに使うもんでもねぇ。
[猫の言葉にも相手の言葉にも、出し渋るような言葉を紡ぐ。細めた瞳は相手の動きを捉え。着物の袖から右腕を出すと、そのまま後頭部へと運び軽く掻いた]
……言ったところで聞きそうにはねぇか。
仕方ねぇ、見たけりゃかかってきな。
[右腕をだらりと垂らすと右半身の体勢を取り。顎で相手を促した]