それは、そーかもしんないけどっ!
[それとこれとは別だろう、と。
言うだけ無駄と思えたので、それは言わず。
体勢崩しが決まった後、すぐに飛び跳ねるように立ち上がって身構える。
しばし、離れていた隼が肩へと戻り、周囲にまたふわり、と風が巡った]
……風の、制御の修行は、忘れてねーもんっ。
[馴染んでいる、という言葉にやや息を弾ませながら返す。
風は、自分にとっては大事な友であり、大切なものを『護れる力』。
だからこそ、それとの親和を高める修行だけは欠かしてはいなかった。
ぐ、と額の汗を拭いつつ、紫煙の動きを追う。
何が、くるか。
それを考えつつ、そう、と制御の術具である腕輪に触れた]