あーらら、バレちまった。
ま、そーゆーことだよ焔の嬢ちゃん。
見かけだけ見てると痛い目見るぜ。
[に、と意地の悪そうな笑みをイフリータへと向ける。奔らせた稲妻を孕む焔がイフリータを庇った召喚師の腕を焼くのを見遣り。その行動が通常の召喚師とは違うことに感心の声を漏らした]
召喚した精霊を庇うたぁ、そこらの性質の悪い召喚師とは違うようだな。
っくく、最高の一撃を、か。
良いぜ、お前ぇの行動に敬意を表して使ってやろう。
[愉しげに笑うと、火傷の残る左腕を袖の中へと引っ込める。布に擦れて痛みが走ったが、構うことは無い。再び袖から左腕を出した時に握られていたのは、五枚の正方の紙]