何ともはや。大層な代物をお持ちのようじゃな。使わずに居ったなら機嫌を損ねるのも無理はない。[示される剣を改めて見、その性質を知ると、くす、と小さく笑みを漏らした]それが満足するかは判らぬが……なればお相手願おう。……いざ。[先手必勝と言わんばかりに地を蹴る。手には何も持たず、否、いつの間にか両手には猛獣が如き爪が現れていた。低い体勢で男との間合いを詰めると、相手の腹部を狙い、右、左と爪による連撃を繰り出す]