[本来は、首を落とすための剣。しかし、刃が狙ったのは、両腕を広げた女の胴。真紅の刃は紅の衣装を深く食い破りつつ、振り抜かれる。舞い散る紅。真紅の剣が、歌うよな響きを上げる。そして、それを手にした男は、舞う色を避けるよに、ふわり、後ろに飛び退いた]……『喰らう』はならぬぞ。『法則』を大きく乱すやも知れぬ。それで満足しておけ、『魂喰い』。[それから、剣に向けるのは、諌めるような言葉]