[響かせたコエは感覚を狂わせようと男を包むも、男は平然とした様子で]っ、やはり効かぬか!![吐き捨てるような声。一か八かにも近かったため、効かぬと知っても口許には笑み。後ろへ飛び退ろうと翼を羽ばたかせたが時既に遅し]…ぐぅ…![胴を駆ける刃。その衝撃と走る激痛にくぐもった声を零した。それでも尚翼は羽ばたき、身を地に落とすことは無い]……ふ、ふふ。見事、じゃな。流石は……と言うておこう。[裂かれた腹部に手を当て押さえながら、低く、短く言葉を紡ぐ]