道理で。『魂喰い』が喜んでいる訳だな。[そこらの者とは違う、という言葉に歌う真紅の刃をちらりと見やる]眷属、か。生憎、そちらには私は縁はないが。組織の頭というのも、面倒だが面白いものだぞ。[くく、と。零れるのは低い笑み。仕種にあわせ、金の髪が揺れる]……よき勝負を感謝する。縁が『交差』を許すならば、いずれまた。[無数の蝙蝠へと転じ、闇に消え行くのを見送りつつ、呟く。響く甲高い鳴き声に応えるように、手にした剣が一際高く、歌うようにリィィィィン、と*鳴った*]