退屈を楽しめるようになど、なりたくはないね。
[くすくすと、愉しげに笑う。
望んで得たものではない、という言葉に、氷の蒼はやや細められるが、何もいう事はなく]
おや、気に障ったかな?
でも、最初から全力では、息切れしてしまうじゃないか。
[代わりにこんな言葉を返しつつ、六翼を羽ばたかせる。
翼から舞い散る、銀灰色の羽根。
それは、一つ一つが刃の鋭さを帯びるもの]
さて。
それでは、こういうのは、どうかな……?
[愉しげに言いつつ、六翼を大きく羽ばたかせる。
念の力が渦を巻き、それは刃の羽根を巻き上げ、少年へと迫った]