[巻き上げられた羽根は、刃の鋭さを失い、ひら、はらりと舞い落ちる]ああ、大丈夫さ。この程度で倒れるようでは、………はできぬからね。[案ずるような視線に返した言葉は、一部が掻き消えて。もっとも、はきと告げていても、その意は不確かなままだろうけれど]お褒めに預かり、光栄だよ。……ふふ、ボクも久しぶりに楽しめた。感謝しよう。[口元に弧を描きつつ、流麗に礼をしてみせる。痛みなど、感じてはいないかのように。実際にどうなのかは、その笑みからはうかがい知る事はできぬのだが]