[天使の仕事。
邪気の感じられない言葉に、刹那掠めたのは苦笑]
……本当に、面白いな、キミは。
[己の本質について語ったなら、どんな顔をするのやら。
そんな考えが過ぎるが、表には出さずに]
ああ、別に、構いはしない。好きにするといい。
[伺うような視線に、一つ瞬いた後、頷いて返す。
それから、氷の瞳を上へと]
……さて。
退屈も程よく紛れたところで、行くとしようか。
恐らく、二度、会う事はなかろうが。
刻満ちるまで、達者で生きるといい。
[薄い笑みを浮かべたまま、吟ずるような口調で言って。
『創られし熾天使』は、ばさり、空へと*飛び去ってゆく*]