ああ、やっぱり貴方も感じるんだ。ならそういう場所なんだろうね。[思い出されるのは風の司の裡に眠る前。魔そのものであった時のこと。似て非なるものではあるが、唇が弧を描く]そんなものかな。ずっと一緒にいられたことなんて無いから分からないもの。[さらりと流されたのに唇を尖らせる。続いた言葉には、きょとりと墨赤の目を瞬かせて]