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[深緑にはユリアンの腕の動きが見えていた。
打ち込まれるかと思われた其れは届かず止む。
見開かれたその眸の奥には自身の顔が映りこんでいる]
へぇ、ちゃんと俺が俺だって分かってるンだな。
其処まであの酒にゃ飲まれてはいねぇか。
[自らの襟は緩めず肌は晒さぬまま。
揺れる湖面には敵に屈さぬ意思が宿っているように見えた。
きつい眼差しを受けた青年の唇が愉しげに歪む。
寝台の上に晒される獲物の裸身に深緑の眼差しが纏わりついた]
何、って……お前さんと遊ぼうかと思ってね。
何も考えられねぇくらい溺れさせてやる。
[どれだけ酒が回っているかなど青年には知れない。
首筋へと顔を埋め熱くぬめる舌を肌に這わせた。
質感を確かめる様に身体の輪郭なぞる指が彼の胸に触れる]