[青年の目の前に飛び降りた雷獣は、翠の剣を眼前に掲げる形で、一度、ぴたりと動きを止めた]ここまで来るのも面倒だったろうから、早く終わらせてあげようかな、と思って。[愉し気な瞳の色はそのままに、軽い物言い]でも、確かに名前くらいは名乗ったほうがいいね、きっと会うのも最初で最後だろうし、僕はユリアン。君は?