[岩から飛び降りる青年>>1248の動きを眼で追う。
相手は眼前に剣を掲げた状態で地に降り立った]
この程度のダンジョンで音を上げていては学院には居られませんよ。
昇級試験の方が余程厳しかった。
[軽い物言いに返すのは落ち着いた声。
真面目さが滲み出るような返答をして、相手の名乗りに構えていた盾を少し下げた]
ラスファ魔法学院陽光学科2年、ヴィリー=イグレシア。
ユリアン殿、お相手願おう。
[隻眼でしっかりと相手を見据え、こちらも名乗りを上げる。
それから再び構え直し]
いざ、勝負!
[高らかに宣を為し、盾は前に構えたままに左足を一歩前へ。
それに少し遅れて、足の動きに連動するように左腕が前へと伸び、腰の捻りを利用した突きの一撃を青年──ユリアンの胸の中心目掛けて繰り出した]