此処も、此処も――全部、ノーラは綺麗だ。[此処と言うたびに、触れる箇所。伏せられた眦には唇を。背に腕が回されていれば、他の場所は指先が落ちる。首筋、鎖骨、胸、脇腹を辿って太腿へ――隙間を開けた足の隙間、頼りない布切れの隙間から、緑ではない茂みを擽る。] 全部、僕に、くれるんでしょう?[くすっ――と漏れる笑みは、悪戯っ子の表情にも似て。けれど、確かに男を感じさせる、眼差しを向けながら、偶然を装うかのよに、茂みの中の種に触れた。]