[厳しいという言葉に、黙って頷いた青年に、愉し気な色が深くなる。鍛えられた技と、心に向きあうのは雷獣本来の性にとっては喜ばしいこと]…っと![右手から揮った剣の軌跡は、青年の翳した盾によって阻まれる>>1272、剣と盾が触れ合った瞬間に、翠の光が散って、盾にも魔法的な防御が為されている事が判った。弾き返されることは、何とか堪えたものの、剣を振り抜くのがやっと。次の一手を打つ前に、素早く体勢を整えた青年の突きが腹部へと迫る>>1272]