―竜都/その後―[神すら斬る剣は刻印の完全な破壊をもたらしたが、同時に青年に深い傷を残した。クレメンスの治癒がなければ命を落していただろう。それでも構わないと思うほど、青年は刻印からの解放を望んでいたのだが。今、青年が半竜の姿を取っているのは力を封じる腕輪指輪の為でしかない][失った血と気、そして結界の解放後に排除された揺らすモノの力の影響などは深く、目覚める事の無いまま意識は深く深く沈んでいた。――…辿り着くのは、夢の砂漠。孤独な乾いた世界]