>>1296>>1298>>1299 ノーラ[背に回る手に力を込められる。翼の名残だという場所が、微かに軋む。――その微かな軋みは、多分羽捥がれるよりも、切なく痛んだ。飛べないことより切ないのは、落ちることより痛むのは、どういっても、生きて傍にはいれないこと。このまま、此方の世界に奪い去りたい衝動に駆られる。] ……今しか、視れない世界を、見せてあげる。