……………。
[少女は暫く立ち尽くしたまま瞳を閉じていたが。
ゆっくりと瞳を開くと、[13]分ほど己の体や動きを確認するようにして、ほっと息をついた。]
あぁ、良かった。
何事もなかったようですね、ベアトリーチェ。
[声音も口調も、少女のものではなく。
語りかけるようなそれは、己の体に向けてのものだった。]
…あぁ、そうか、ベアトリーチェは眠ってしまうのでしたね。
けれど上手くいって良かった…
いきなりベアトリーチェが消えた時には、どうすれば良いかと思いましたが…
[そう呟いて、しみじみと安堵の息をついた。
端から見たら一人で自分に話しかけているような様子にしかみえないだろう。]