そ、れ、が。厄介だっ――![広がる銀翼。展開した炎が煽られる。制御に手間取ること一瞬、背後を完全に取られた。振り向く間もあればこそ]Flammenpanz...…ク、ゥッ![炎が集まるより、糸の舞う方が数段早い。急所こそは避けようと躱すも、全身が切り裂かれ、紅煙が上がる。鋭い痛みが走るのに、悲鳴だけは飲み込んで。だが次の言葉は紡げず、肩で息をしながら膝を付いた]