雷撃学科1年 レナーテ

ちっ、これだからふわふわは。

[伸ばした雷がピノ君によって吸収される様に、隠さず舌打ちをする。使用した二次媒体の煙草も残り僅か。仕方無しに更に太い手巻き煙草を取り出し、剣を纏う焔で火をつけてから口に銜えた]

ったく、どんだけ魔力あんだよ。
こちとら魔力足りなくて遠距離にゃ向いてねーってのに。

…しゃーない、プーロ。力貸せ。

[煙草での捕獲には力が足りないと感じ、手段を本来の剣を媒体にしたものへと変更する。名を呼ばれた小狐は背中からぴょいと頭の上へと登り、ぴんと耳を立てた]

猛れ焔、舞え颯。
我が剣インフレクシブレを介し、大いなる渦を巻き起こせ。
フィゲロアの名を以って盟約せし獣の封印解き放たん。

焔と颯を以って撃ち放て、Emisión de llama！！

[二次媒体の煙からは颯を。主媒体のワルーン・ソードからは焔を呼び出し、自分の周囲に焔の渦を作り為す。更には使い魔から魔力を借り、その渦は大きく広がって行く。それを作り出したのと周囲の温度が下がったのは同時か。構わず詠唱を続け、宣言と共に小狐の口がベッティ目掛けてパカリと開いた]