人狼物語 ─幻夢─

64 滄に揺らめく銀鏡


小説家 ブリジット

[何故こんなことをすると、問われたことがある。
全てを救えるわけでもないのに、偽善者だと言われたこともある。

それは、その通りだ。
自分の手は無限じゃない、こうすることで救えるとも限らない。
けれど、だからこそこうしたいのだと、そう答えた。
あの時失った存在があるからこそ、せめて同じ思いをしている子供がいるなら、その傍にいたいと思った。

自分には何もない。
ただ、物語を書いて伝えることしか出来ない。
他には何も出来ないから、せめて。
共に過ごし、共に育ち、巣立つ子らを見送ることを決めた。

これから先も、きっとずっと、こうしていく。

私の出来ることは、これくらいしかないのだから。**]

(1419) 2011/01/19(Wed) 15:36:06

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