人狼物語 ─幻夢─

64 滄に揺らめく銀鏡


研究生 エーリッヒ

「……叶うなら。
 お前がこの楽譜を渡せる唯一の相手だ、と言い張っていた奏者殿とも、合わせてみたかったのだがな。

 まったく。馬鹿エリィめ」

[一頻り、旋律を紡いだ後、青年はぽつり、とこう呟く。
俯く様子に白猫が案ずるような声を上げると、青年はそちらを見て]

「……さて、ここまで来たのだから。
 繁縷姫にも、会って行くか、木蓮姫?」

[冗談めかした口調で問いながら、微か、笑む。
それに答えるよに、白猫はなぁ、と鳴いて尾を揺らした**]

(1476) 2011/01/19(Wed) 20:40:35

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