小説家 ブリジット

…でも…っ

［離したらもう、触れられない気がしてずっと抱きついたままでいるけれど。
まるで焼けるような痛みは、慣れることなどなくて。

痛みは必要だという彼>>1581に、言葉を募ろうとして。］

……ううん。
違うの。
ゼルを死なせてしまった、よりも。


…一緒に、生きて欲しかったのよ。

ずっと一緒に、いたかったの。
ゼルと。

私が、一緒に生きたかったの。

［気に病むなという彼に、そう答えた。］