人狼物語 ─幻夢─

64 滄に揺らめく銀鏡


小説家 ブリジット

─遠い、遠い未来─

「おばあちゃーん、こっちこっち、ほら早くー!」

はいはい、今行くわ。

[夏の暑さを物ともせず駆けていった子が、こちらに手を振って呼びかけてくれる。
それをゆったりとした足取りで追いかける。

まぶしい日差しの中を、白い日傘を差して歩く。
いつかのように、手袋も帽子も身につけることは少なくなった。
肌を日にさらすことに怯えることは、なくなった。

それは、あの日送られてきた、包みのお陰。

同封されていた手紙も、今も大切にしまってある。

たまに読み返して、今もお元気かしら、なんて。
有り得ないことを思って、でも、今でも変わらぬ笑顔で誰かを元気にされているんじゃないか、と。
そんなことを思いながら、微笑んだ。**]

(1617) 2011/01/19(Wed) 22:54:08

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