修道士 ライヒアルト

―教会―

[呟きを拾った少女は小首を傾げる]

そうしゃどの？

[ラーイ兄は司祭様のお手伝いをしてたけど。
そうしゃどのじゃ、ないよね？]

エーリッヒさんの、お友達。
じゃあ、いっぱい聞いてたのね。

[ぽろんぽろんと鳴る音は、歌とかあの飴色の楽器の音とはまた違って。でも懐かしくて、なんだか涙が出てきちゃう]

お兄さんは村の人じゃないよね。
すぐにかえっちゃう？

[少女は緊張しながら問いかけた]