『……異界召喚呪……? いかん!』[紡がれる呪と、現れた豹。その危険性に気づいたのは白梟。しかし、警告は遅く、氷の輪は鋭い牙に噛み砕かれ]……っでええええっ!?[迫る爪に、上擦った声が上がる。空中で傘を構えた姿勢では、避けようもなく。左の肩口を、爪が抉る]……ん、のっ![それでも、深く裂かれる訳には、と反射的に豹を蹴りつけ、反動で距離を開ける。同時に傘を開き、そこに魔力を溜めて、簡易パラシュート展開。ふよふよ、落ちた]