>>1670>>1671 ノーラ[少し疑問がかかる彼女の応えに、それを正す心の身体の余裕はない。星詠みの人が自身に見た星――シリウス、その名の通りに彼女の裡を焦がす。焼かれるのは何も、彼女だけでなく。半分理性を焼き切られて、貪ろうと動く身体。それを留めたのは、新緑から流れる雫。見上げられて、息を吐いて、困ったように首を傾ぐ。] …――痛い、よね。[熱と熱を繋げたまま、頬を伝う涙を舐める。]