[切っ先から広がる魔力による陣。消散の力を具現したそれは迫り来る魔力弾とぶつかり合い]
───っ!
[競り負けたのはこちらの方だった。陣を突き破った魔力弾はそのまま男へと迫り──]
[閃光の後、視界が元に戻った時には男は押し潰されたかのように仰向けに地面へと倒れ込んで居た]
…か、は…。
………無理だ、ろ、俺の魔力、で、あの濃い魔力、消し切るん、は。
[あれだけの威力を食らって尚、途切れ途切れながら言葉を発せるのはその丈夫さ故か。白の直刀は威力に耐えきれなかったのか、全体がぼろぼろに欠けていた]