[どうにか起き上がろうとするも、若干減り込んでいるために手間取って。未だ這い出られないうちに感じる、仄かな温かみ]
…あ。
……そっか、あいつが。
[体力の回復までは無理でも、身体の痛みは消えて行き。ボコっと言う音と共にまず右腕が、次いで左腕が地面から浮いて。両手を地面に突き力を込めることで身体を起き上がらせた。背の焼け跡も痛みが治まっている]
…で。
俺の力とやらは分かってもらえたのかね?
[人型の穴ボコが出来た地面へと座ったまま、黒衣の男へと訊ねかける。直前の相手の呟きは聞くどころでは無かったらしい]