[獣のよな咆哮にグッと息を飲んだ。けれどそれを振り払うよに空中を蹴る。原理は先と同じ風の壁だ。二段の跳躍は獣と同じ高さを保って]ヤァーッ![右の剣は下から、左の剣は上からクロスするように打ち込まれる。角度をつけなかった刃は深くは食い込まず、けれどその傷から身の内へと弾ける雷撃を流し込んだ]ごめんねっ![ぐいと力を入れれば刃は傷口を広げて離れてゆく]