[投げつけた圧縮空気の球は、相手の桜散る小嵐へとぶつかる]
ま、ける、かぁ!
[だいぶ息が上がっていたけど、オレは押されぬよう声を張り上げた。
途端、オレが投げた圧縮空気の球は小嵐の中で爆発する。
爆発の威力で小嵐の威力を減じさせ。
更に相手に対して真空の刃を複数襲いかからせた。
全方向へと射出される無差別の攻撃。
もちろん、オレの方にも来るのが分かっていたから、オレは自分の前に空気を圧縮させた壁を作り上げた。
舞っていた花弁が壁の中にも紛れたかもしれないが、オレの瞳はただ相手の様子を窺うべくその奥へと向けられている]