[カレンに握られた手の肉は柔らかく、わずかに削げ落ちかける。痛みは顔には出さない]
……そばに、いる……?
今は、ここに、いて、いない。
……いるのは、二人で、一人……他は、いらない
[左手の親指で左胸を指差し、左胸を押さえると、苦しそうに言葉を続ける]
そう、かな?……結界樹の力、を使って、世界を浄化……する。
虚の発生源を断てば……もう、悩まされること、ない……ん
堕天尸になる、かもしれない、ひと……なんて
……きっと、清めて……も、変わらない……んだ、よ?
ラスさん……変わらないって、アヤメさん、言ってた……から
また、虚に……捕らわれる、の
……だから、その前に……負の気配を持ってる人を……ね。そうして、虚の元を、浄化……
[無邪気な笑みを浮かべる]