ユーリさん、あんた、やっぱり……
[言いかけて、止める。
今日は聞かない、とそう先ほど言ったばかり。
そうしている間にこちらに向けられたのは、それまでと変わらぬ「楽士」のそれ>>1916]
お茶…?
そう言えば、最初にあったときもお茶してたよな、あんた。
[つい、と、思考をこちらへと戻す。
向こうが言わないなら、こちらも聞かない。ささやかな矜持は秘めたままにして]
師匠から聞いてる、なんか色々上手なんだってな。
それじゃ、近いうちに……手合わせとどっちが早いかはわからんけど。
[普段と変わらぬ笑みを浮かべたままの「楽士」に、漸くこちらも笑みを返すことが出来て]