知っている。 俺は迷子じゃない。[>>1925笑う声。 僅かに唇を尖らせるのは、一応の抗議] ……それも、知っている。[独り言めいた言葉に返す言葉は短い。 花に触れる仕草を見るともなしに見ながら] 本当に、同一を持たないものも在るだろう、 その花と違って。 だがきっと、その身の内にある空白は、 同一でなくても埋められる。[言いながら、視線は自然と地に落ちた]