[目を覚まさぬを良い事に、爛れた皮膚を撫で付ける。縮れている髪の幾束を掬い、流して]我は賢者故、リペアラーのようにはできぬ。[眼球を覆う皮膚は保たれて居ただろうか。其の上を覆うように掌を一度、伏せ]……養生せよ。[さらり、赤い鱗の覆う翼の先から解けて行く。さらさらと真紅の粒子と成って、*風に散り去った*]