[ため息をつく様子には、軽く首を傾げるのみ。
恐らく、相手の言わんとするところは伝わってはいない]
貴殿の”役目”とやらが何かは知らぬが。
戦う事がこの場での在り方であるなら、それを辞す理由は私にはない。
[言葉と共に。
棹の先、刃の根元に真白の百合が咲く銀の大鎌を両手で構える]
奇遇だな、私もそれを願おうかと思っていた所だ。
[誘いの言葉に、口元に浮かぶのは優美な笑み]
それでは、しばしお相手願おうか……いざ、参るっ!
[宣の後、翻る黒。
距離を詰め、小手調べ、とばかりに繰り出すのは足元を狙った横薙ぎの一閃]