[振り下ろした刃は掠めるのみで地面へと刺さり。その後に脚が地についた]まぁな。言葉よりは……だろ。[地から刃を抜きつつそう返して。珍しいと言われた己が得物を構えながら、間合いを取った相手を見遣る]珍しいついでにこんなのはどうだ?巽丙、自由たる可変の風。伸びて敵討つ刃たれ![懐から文字の書かれた正方の紙を取り出し宙へ投げると、正面に落ちて来たところで切り裂くように刃を横に薙いだ。瞬間、正方の紙は渦巻く風へと変じ。一筋の鎌鼬となり女へと翔けた。男も追うようにして一歩地を蹴る]