……珍しいついでに、だと?
[言葉と共に抜き出された紙。
それが生み出した鎌鼬。
その原理への驚きは、ひとまず飲み込んで]
……避けていても、埒は開かぬ……な!
[言葉と共に、大鎌を勢いよく、自身の右肩に担ぐよに振り上げる。
その際巻き起こる風圧で、多少なりとも勢いをそげれば、と。考えたのは、そんな事。
魔力を帯びた銀の大鎌は、多少は風を散らすものの全てを打ち消すには至らず、その余波は頬を掠り、金の髪を数本断ち切り、舞い散らせた]
中々……面白い技だな!
[それでも、青紫は揺らぐ事無く駆けてくる男を見据え。
間合いを捉えるや、振り上げた鎌を振り下ろす。
銀の切っ先は男の左肩を越え、背を狙うよに弧を描いた]