[影が繋ぐ道が間近に沿う時に、けれど竪琴は来訪を告げてはくれないらしい]
――っ、!?
[ふわりと現れる気配と同時の声>>2219が不意打ち染みて肩が跳ねる。
何度か経験している筈なのに、どうしても慣れられない]
あ、ああ。……思ってたより早かったね。
[苦く笑って、ひらと両手を顔の横へ。
降参、の態を体勢に乗せて]
力試しに誘われて、ね。
どうやらあの人の方が俺の力を知りたかったみたいだけど。
……ひとつだけ言い訳させて貰うと、
俺があの人のことをちゃんと知ったのは力試しを承諾した後だよ。
[素直に、との思考はあっさりと何処かへ流れ去った]