[返される言葉>>3516、そんな風に言えてしまうのがずるいんだ、と。言いたいけれど、言葉は紡げず。頭に乗せられた手の感触と、零れた音に、視線を少しだけあげる。濡れてぼやけた視界では、浮かぶいろは上手く捉えきれなくて]…………。[重ねられる問い>>3517に、また目を伏せる。言葉を探すように、口を開いて、閉じて、それから]……だから、ずるい、って。こわい、のに。なんで、言わせる…………の。[問いの裏にある思いに気づける余裕なんてないから、零れた声には拗ねたような響き]