……全ては世界の意思に基づく必然……か。
必然が必然足るのは、偶然によるもの……単独の『ナニカ』に定められるものではないと思うんですけどねぇ。
[紡ぐのは、口にすることのない己が持論]
事象は未曾有の可能性より紡がれし旋律……その旋律は数多の交差のもたらす偶然より選び取られしもの……。
[呟いて、ほろ、とひとつ、旋律を落とす]
そうでなければ…………その意志とやらは、どれだけやさしくて、どれだけ残酷で、そして、どれだけ深い狂気を宿しておられるのやら。
[呟きと共に浮かぶのは、冥い笑み。
天にも地にもゆけぬ神魔。
それを創り出したのが何かの意であるというなら、それを望んだものの内なる深淵は如何様なものか、と。
常であれば、囚われる事もない思考が過ぎり、消える]