[客間に戻った後、ナイフの刃に乗せて持ち帰ったあかいろの欠片を口にする]……もうちょっとまともに喰いたかったが、ま、仕方ないか。[嘆息しつつ、手に残ったいろも丁寧に舐め取って]ま、なんでって言われたら、返しようはあるし。牙の犠牲者が出なければ、ちったぁ時間も稼げるだろ。[ここからが難しいけどなー、とは、コエにはしない。不安を煽る事もないだろう、と、そんな思考もあったから。**]