お、やべ。
[火球は作り出した水の壁に阻まれ、水を水蒸気に変えながら消滅する。
カルメンの前に現れた反射鏡を見ると、小さく声を漏らして再び両手を打ち鳴らし]
避雷しーん。
[間抜けな言い方をしつつ、マナより作り為したクナイを戻って来た雷球へ投げつける。
雷を絡め取ったクナイは天井へと走り、刺さることで雷を散じた]
こう言う相手にはこっちの方が効くんだよな。
[言いながら、無手を何かを投げるように振り下ろす。
瞬間、何も無いはずの手から射出されたのは、先程作り為したクナイ。
指の間から投げられた3本がカルメンへ向けて直線的に走った]